2025/03/21投稿者:スタッフ

これならできる!半導体工場の仕事内容とメリット、デメリットとは?

近年、需要が高まり注目を浴びている半導体業界。

 

“半導体の仕事って実際はどんなだろう?”

“自分にもできるのかな?”

と思っている方もいらっしゃると思います。

 

そんな方へ、本ブログでは半導体製造工場でのお仕事はどのようなものかをご紹介!

メリット・デメリットも加えて、お仕事のイメージがしやすい内容となっているので、ぜひご覧ください!

 

 

1.半導体って?

 

求人情報やニュースを見ていると「半導体」という言葉をよく聞きます。

日常を過ごしている中では目にする機会もなく、何か難しい感じもします。ところが実際は、携帯電話、TV、自動車、PCなどに使われていて、近年では「産業のコメ」と言われるくらい、中心を担っているものとなっています。

 

半導体は、「半導体集積回路」と正式には呼ばれるもので、電流を調整する部品のことです。この調整により、データの流れを変えてコントロールするもので、最近は、パソコン、携帯電話(スマートフォン)、自動車、家電など、身の回りのものの多くの製品に使われています。

 

半導体の性能がどんどん良くなってきたお陰で私達の生活もどんどん便利になっている一方、出荷量も増え、冒頭に記載した通り、産業の中心に位置づけられる大事なものになっています。

 

また、半導体の需要が高まる半面、新型コロナウィルスの影響で、工場が止まったりしたことで、半導体不足が続いている状況です。

 

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2.半導体を製造する工程

 半導体を作り上げるには、大きく次の工程があります。

 

①マスク製造

半導体の基本となる回路パターンをガラス基板上に設定し、素材であるウエハに転写すための、原版を作成します。

 

②ウェハ製造

ウェハになるシリコンの塊をワイヤーで薄く切り、円盤状にして凸凹をなくしていきます。

 

③前工程

②で作成したウエハ上に、薄膜をはり、①の回路を光で焼き付けていきます。ウエハ上に個程度の半導体を作りあげていきます。

 

④後工程

③で作り上げた半導体を切断して、最終的な製品として組み立てて行きます。

 

これらは非常に精密な作業となるため、機械で行います。その機械にそれぞれの段階の製品をセットし、機械に作業指示を出し、取り出しの際に、エラーがないか、検査するのが主に行う仕事になります。

 

 

3.半導体工場ではどんな仕事をするの?

上述の様に、半導体のお仕事は主に機械を使って行います。機械というと難しい操作をイメージしてしまいますが、事前の研修で決まった操作を習得するので、難しいことはありません。機械を使って作業するので、マシンオペレーターと呼ばれることが多いです。

 

それぞれの工程での機械を使いながら、

①マシンに製品をセット

②マシンから製品の取り出し・検品

③運搬

の仕事を行います。

 

①マシンに製品をセット

製品をマシンにセットした後、タッチパネルを操作して作業指示をします。

 

②マシンから製品の取り出し・検品

1~5台のマシンのモニターに映し出された製品の番号が正しいか検品をして、取り出します。

 

③運搬

取り出した②の製品を、次の工程まで運びます。

 

どの工程を担当するかは、機械の扱いの慣れ、シフトなどで決まります。

 

 

3.勤務スケジュール例

ご案内の通り、不足している大事なものですから、工場は時間稼働しているので、シフトで日勤、夜勤、休みを交替であたります。

 

勤務スケジュールのイメージを掴んでほしいので、例として下記にご案内します。

日勤の場合】

9:00    出勤、朝礼

       夜勤終わりの人から業務を引継ぎます

9:10    業務開始

11:00    小休憩

11:15    業務開始

12:30    お昼休憩  

13:15    業務開始

17:00    小休憩

17:30    業務開始

20:55    終礼

       業務引継ぎ

21:00    退社

     

あくまで一例ですが、小休憩も、お昼休憩もしっかり用意されており、働き易い環境です。

業務内容は、その時の状況で午前、午後で担当する役割が変わったりします。

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4.勤務シフト例

日の勤務スケジュールは上記の例ですが、シフトを組んで他のメンバーと交替で勤務することになります。

 

スケジュール同様、あくまで一例としてイメージできる様に例をあげていきます。

【ある工場の実例その1(2週間)】

1日目:日勤

2日目:日勤

3日目:休み

4日目:休み

5日目:夜勤

6日目:夜勤

7日目:夜勤

8日目:休み

9日目:休み

10日目:日勤

11日目:日勤

12日目:休み

13日目:休み

14日目:休み

 

2週間をピックアップして、例示していましたが、ご覧頂くと、14日中、半分の7日が休みとなることもあります。3連休なんてあります!

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5.半導体工場のお仕事の5つの魅力とは?

このようなお仕事に半導体工場ですが、この仕事の魅力を5つ挙げます。

 

(1)給与が高い!

半導体は他の製品と比べて、大変精密な作業を行うため、高価になります。よって、給与も他業種工場のお仕事より高めになっています。

同じ労働時間を費やすなら、効率よく稼ぐことができる一つのお仕事です。もちろん、残業、休日出勤などが生じた場合でも、通常通り手当は付きますので安心です。

 

(2)肉体労働がない!

製造工程でみた通り、機械に作業指示、製品確認が多いので、いわゆる工場からイメージされる肉体労働はありません。運搬作業で1~2kgのものを台車で運ぶことはある程度です。

実際に、女性の方も多く働いております。

 

(3)快適な作業環境で働ける!

大変精密な作業で作られるため、空気清浄度が高く確保されたクリーンルームでお仕事をします。年中一定の環境を維持するために、冷暖房が完備され、季節に関係なく適温が維持されています。

 

(4)未経験でも働ける!

現在働いている方も未経験からスタートされた方ばかりです。実務に入る前に研修があり、それぞれの作業毎にマニュアルが完備されているので、未経験の方でも安心してお仕事に入れます。

 

(5)正社員も狙える!キャリアアップができる

半導体が現在、産業のコメと言わるほど鍵となる重要な製品ですから、この機会に資格などを取得して今後のキャリアアップの糧とすることは有意義なことでしょう。

 

ア) 半導体製品製造技能士

この資格を取ることで、半導体を製造するにあたり必要な技能を修得していることを証明することになります。工程ごとのあるべき状態を知り、問題を解決できる知識が身につきます。

2級、1級、特級と3段階あり、それぞれに必要な実務経験が変わってきます。試験は年2回で、合格率は35~45%と、難関とは言えないので、チャレンジする価値があります。

 

イ)保全技能士

この資格と取得すると、機械保全の知識・技能を有していることを証明するものです。理系文系関係なく、受験することができ、昇給・昇進、正社員採用に有利になります。 

3級、2級、1級、特級と4段階あり、特級以外の試験は、学科と実技があり、学科試験は多肢択一式の正誤問題で、100点満点中65点以上、実技試験は1〜3級は「機械の異常発生時の原因特定」、特級は「工程や安全衛生管理、作業指導などの計画立案」に関するテストが出題され、合格するには100点満点中60点以上で合格となります。

 

 

6.半導体工場のお仕事の大変なとこは?

仕事に就いてから当初のイメージとは違った、とならない様に、よく話題にでる大変なことを挙げます。

 

(1)単純作業が多い

多くは機械への指示を出し、機械が作業をしますので、人は単純作業が多くなります。飽きやすい人には、負担に感じる一方、繰り返すことは問題ない、という方にはうってつけのお仕事です。

 

(2)クリーンスーツ着用、アクセサリー禁止

精密な工程なため、クリーンスーツに着替えて仕事をします。また、異物混入を防ぐために、アクセサリーを付けたままでは業務に付けません。

着替えるということは、私服が汚れることはないので、安心です。

 

(3)日勤、夜勤がある

半導体工場に限ったことではないですが、日勤、夜勤のシフト制となり、毎日同じ時間で仕事が開始するわけではありません。次の業務の開始まで、十分な時間が空いていますので、慣れれば問題ないと推測します。

 

 

7.半導体工場のお仕事に向いている人は?

メリットもあれば、大変なこともあるのは、どの仕事も共通です。そんな中、このお仕事に向いている方はこんな方です。

 

(1)繰り返し作業が問題ない人

一見、地味な仕事に見えるものが非常に重要な工程を担っていることが多いのが、半導体工場での仕事となります。

その大事な仕事を繰り返しできる方は、向いていると言えるでしょう。

 

(2)重要な業界で仕事をしたい人

IT化に向かっている社会を支えるのが半導体と言っても過言ではないかもしれません。それだけ重要度が増している業界で、働き始め、キャリアアップを図っていきたいと言う方は向いている方といえるでしょう。

 

(3)責任感のある人

半導体工場に限ったことではありませんが、自分に求められた役割をきっちりこなして、自分の担当業務はもちろん同僚の仲間にも最低限、迷惑をかけない様に仕事が進められる人が求められます。

 

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まとめ

半導体工場でのお仕事について、ご案内させて頂きました。

現在、世界的に求められる半導体製造の仕事に就くのは、経験者でなくとも、研修、マニュアル整備をされているので、未経験者からでも可能です。

 

精密な製品を扱い機械での作業が主になり、重労働ではない代わりに、繰り返しの作業が多くはなります。清潔で、気温がほぼ一定のクリーンルーム内での作業環境となりますので、汗水たらして重たいものを扱う工場とは真逆になります。どうせ働くなら、お給料の高いところで、シフト制でも休みもしっかり確保できる勤務で、プライベートも充実できます。興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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