2025/06/27
扶養の壁ってなに?派遣社員で賢く働くための基本ガイド
「扶養の壁」という言葉、聞いたことがありますか?
配偶者や親の扶養に入りながら働く皆さんにとって、この「壁」は働き方を決める上でとても重要です。頑張って働いたのに手取りが減ってしまった…なんてことになったら、残念ですよね。
「扶養の壁」とは、年収がある一定のラインを超えると、税金や社会保険料の負担が増え、結果的に「あれ?手取りが減った!」と感じてしまう境目のこと。
でも、心配いりません!それぞれの「壁」がどんなものかを知り、賢く働くポイントを押さえれば、損することなく、あなたに合った働き方を選べますよ。
この記事では、「扶養の壁」の種類と年収の基準、そして派遣社員として扶養内で上手に働くためのヒントをわかりやすく解説します。
1.扶養の壁とは?〜知っておきたい2種類の扶養〜
「扶養」とは、家族の誰かに経済的に支えてもらうことです。
扶養されている側の年収が一定範囲内であれば、扶養者の税金が安くなったり、扶養されている人が社会保険料を払わずに済んだりします。これが「扶養のメリット」です。
しかし、年収がその範囲を超えると、メリットがなくなったり、自分で税金や社会保険料を払う義務が発生します。これが「扶養の壁」と呼ばれるものです。
扶養には大きく分けて、「税金に関わる扶養」と「社会保険に関わる扶養」の2種類があります。
(1)税金に関わる扶養の壁
主に所得税や住民税に関わります。扶養者(配偶者など)の税金優遇措置(配偶者控除・配偶者特別控除)が影響します。
・103万円の壁
あなたの所得税がかかり始める境目です。
年収103万円以下なら所得税はかかりません。(※2025年からは123万円に引き上げられる予定です。)
・150万の壁
扶養者(配偶者)が受けられる配偶者特別控除が満額もらえるかの境目です。
あなたの年収が150万円までなら、扶養者(配偶者)は最大の38万円の控除を受けられます。これを超えると控除額は段階的に減り、約201万円以上でゼロになります
(2)社会保険に関わる扶養の壁
あなたの健康保険料や年金保険料に関わります。扶養に入っていれば、これらの保険料を自分で払う必要がありません。
・106万円の壁
特定の条件(派遣会社の従業員数51人以上、週20時間以上勤務、月額賃金8.8万円以上など)を満たす派遣社員が社会保険に加入するかの境目です。
これを超えると給料から社会保険料が引かれますが、傷病手当金や将来の年金増加などのメリットもあります。
・130万円の壁
ほとんどの派遣社員が社会保険の扶養から外れる境目です。
これを超えると、自分で国民年金保険料と国民健康保険料を支払うことになります。(残業代なども含む)
2.手取りを減らさない!派遣社員として扶養内で働くヒント
「扶養の壁」を意識して手取りを減らさずに働くには、次のポイントを押さえましょう。
(1)派遣会社の担当者と密に連携する
社会保険の加入条件や、年収の調整について、登録している派遣会社の担当者(営業担当やコーディネーター)に相談しましょう。あなたの希望に合った仕事を見つける手助けをしてくれます。
(2)一時的な収入増への制度を活用する
繁忙期などで一時的に年収が扶養を超えても、派遣会社が「一時的なもの」と証明すれば扶養対象と認められる「事業主の証明による被扶養者認定の円滑化」制度があります。困った時は相談してみましょう
(3)派遣社員ならではの柔軟な働き方を活用する
・短時間勤務の求人:週3日や1日5時間など、扶養範囲内に収まる短時間勤務の派遣求人を選べば、収入調整の手間が省けます。
・期間限定の仕事:数ヶ月の短期プロジェクトなど、期間の決まった仕事を選ぶことで、年間の収入をコントロールしやすくなります。
3.あえて扶養を外れるメリットも
扶養を外れて社会保険に加入することにも、将来的な安心やメリットがあります。
(1)健康保険
会社が保険料の半分を負担。傷病手当金や出産手当金など、いざという時の保障が手厚いです。
(2)厚生年金保険
将来もらえる年金が国民年金に上乗せされ、老後の生活がより安定します。障害年金や遺族年金も手厚くなります。
(3)介護保険
40歳以上で加入義務が生じますが、会社が保険料の半分を負担。介護が必要になった際の自己負担を抑えられます。
4.まとめ:あなたの理想の働き方を派遣で見つけよう!
「扶養の壁」は、正しく理解すれば、あなたの働き方の選択肢を広げるきっかけになります。手取りを重視して扶養内で働くか、将来の保障を重視して社会保険に加入するか、あなたにとって最適な働き方を選びましょう。
ヒューマンリソースでは、皆さんの希望に合わせた柔軟な働き方ができるお仕事を豊富にご用意しています。扶養内で働きたい方も、キャリアアップを目指したい方も、ぜひお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、あなたの「こう働きたい!」を叶えましょう!
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